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不思議な国のアメリカ

バイデン大統領が帰国した、大統領としての初来日も大歓迎で、同時に日本にきているトムクルーズと人気を二分したようだ。日本はなんでもアメリカ頼みであるので、今後の世界戦略もアメリカ次第になるのは間違いない。そのアメリカ、わずか300年の歴史なのだが、最初は元の住民であるインディアンの虐殺から始まったのは歴史上の事実だ。広大なアメリカ大陸で独自の文化を持っていたインディアンを瞬く間に駆逐したのが西部開拓時ということだ。その後も南北戦争でリンカーン大統領が中止するまで続いたのが黒人奴隷による綿花などの耕作だ。アフリカから無理矢理船に押し込んで多くの死者を出しながらアメリカに輸送し、南部の綿花生産に従事させた。その後も人種差別は続き、現代の民主主義に至るには多くの犠牲者をだしている。いずれにしても歴史的には平等社会であり民主主義世界のリーダーであることは間違いない。今日も学校で銃を乱射し、多くの子供が死傷する事件が起きている。まあ、民主主義を賛美する一方で危険性もあるというのが現実なのだ。
だれでも銃を持てる権利、つまりはだれでも発砲することができる。一方で、アメリカの最高裁判所では堕胎について制限するという判決がなされる可能性が出ているらしい。生まれる前の胎児をだれも殺す権利はないという宗教を絡めての判断だというが、一方で西部開拓時代から誰でも銃を持って人を殺せる権利もあるという、日本人にはわからない国なのだ。不本意な妊娠や経済的や医学的な理由で胎堕も必要だと思うのだが、それを宗教と絡ませると、まるでアフガンのタリバンのような感情的な理論がまかりとおるのが、アメリカ原理主義とも思えるのだ。宗教的に言えば、キリスト様はどのように生まれたかは科学的・生物学的な考察は難しいが、少なくとも、罪を問われた女性に対し、罪を犯したことのない者だけが石を投げよと説いた精神こそが神の啓示と思うのだが。女性を道具のように思っている男性社会からすれば許せなくても、子供を持つ権利は女性の特権と思うし、そんなことを強制するなら、まずは子供たちが殺されないように銃の不所持を強制しなさいよ。

内山家政婦看護師紹介所

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