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裁判資料も行政資料も全ては廃棄の運命

日本の役人は資料の保存はしない、というより異動すれば自分の書類は証拠隠滅のように廃棄するのが通常だからだ。私は本当に前任者が書類を破棄してしまうので、ことごとく残してきたが、おそらく私の後任は私の分も含めて廃棄しているだろう。今年は家庭裁判所の裁判記録が全て廃棄されたというニュースが出たが、裁判所も書類が残って後世非難されるのは嫌いだからだろうし、行政機関は5年の保存期間を過ぎれば全て焼却されるだろう。昨日文部科学省の宗務課から出た統一教会への質問状も5年後には何も残らない。もちろん、裁判所記録、行政資料を閲覧するのも困難だから、保存してもみることはできないということで逆説的に保存の意味がないという考えもあろうが、一切国民に真実を伝えないということは役人根性のエゴであり無責任さからだ。おそらく国会議事録と地方自治体の戸籍簿以外、21世紀以前の公文書は消滅する。ちなみに政治家の収支報告も保全期間がすぎれば一切合切廃棄されて証拠は残らない仕組みだ。アメリカのように保存期間を過ぎれば国民に自由に閲覧できる民主主義国家と異なる、いわゆるお上による統治感覚が21世紀になっても日本を支配している証拠でもある。さて、源氏物語や多くの文学作品で平安時代の様子がわかるのだが、現代日本は永遠に未知の世界になるのかもしれない。国会は何に予算をつけているのか不思議な国だ。

内山家政婦看護師紹介所

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