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敗戦はつらいよ

なでしこジャパンがワールドカップで負けた。完全に勝てると思って、また敗北。前々回の決勝でも勝てるはずの試合にもかかわらず、上がりまくって体が動かず、直前の試合で疲労困憊のはずのアメリカチームに瞬く間に3点を奪われ敗北した。試合後の勝利インタビューを考えて、それで緊張したことにいい加減監督は気づくべきだ。選手のインタビューはさせないと事が重要だ。さて大日本帝国も負けた、78年前の夏だった。問題はドイツが降伏したのが5月で、なぜそのとき一緒に降伏すべきだった。そういう決断もできず、孤立無援で世界とこののち3ヶ月も戦い続け、沖縄、東京空襲、広島、長崎、ソ連軍と悲惨な敗戦を見ることになる。おろかだ、同盟国を失い、さらにアジアの植民地を解放するという目的もついえたのであれば、ここで刀を引くべきだった。ナチスドイツの絶滅侵略と違い、欧米列強の植民地支配を脱するための聖戦であり、その結果大戦後は世界から植民地はなくなった。日本の聖戦の大義は完結できたが、日本は敗北決断のおくれで何十万人が亡くなったのだ。
ついでに苦言をいうと、広島、長崎は原爆は悪い、廃絶すべきだと主張するのは考え物だ。中国共産党がしきりに広島、長崎は被害者の振りをするなと暴言非難されることになる。つまりは戦争は日本がドイツと共に起こしたのは事実だ。そのため、先に手を出して悪かったが、なにも原子爆弾を使う必要があるのかということを主張すべきだ。簡単に言うと、先にひっぱたいたが、逆にボコボコにされて死にぞこなっているのに斧を振り起こすのは許されないと言うべきだと思う。広島が戦争をしたのではない言うかもしれないが、広島は帝国陸軍の大都市であり帝国海軍の一大基地だった、長崎も帝国海軍の重要な軍都である。そういう立場の都市が原爆反対のメッセイージを出すのには自らも反省しないと相手も受け入れてはくれないだろう。もちろん、広島長崎の苦しみ悲しみ悔しさを考えれば被害者であることは明白だが、相手に対するメッセージには「お前が悪い」だけでは受け入れるのは難しいのだということを、恐縮だがアドバイスしないと世界のリーダーとしては不十分だ。
ちなみに、今は海外からの観光客が増加している、コロナ後にふたたび日本の観光地は外人で一杯になるのだろう。しかし、日本文化の中心という巨大寺院は実は明治の廃仏毀釈で廃絶の危機にあった、江戸時代の崩壊で多くの城郭も廃却にあっている、江戸時代からの種々の伝統芸能も廃絶の危機だった。もし、そのまま途絶されれば今観光客が喜ぶ日本文化は何もなかったろう。多くの前人の努力で廃絶を免れたが、やはり日本人は実は加害者であるというところからも話をしないと開かれた日本にはならない。

内山家政婦看護師紹介所

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